| 次に定期的に行うものではないのですが、「予防と健康管理」として、『ウイルス検査』と『動物の長寿化による老人病の予防』について御説明します。 |
| ◆ウイルス検査(特に猫) |
動物病院で受けることができる数種のウイルス検査のうち、猫白血病ウイルス、猫免疫不全ウイルスの検査について説明します。
この2種類のウイルス病は院内で簡単に検査することが出来、目の前で結果を確認することができます。症状をなにも示していなくとも、この2種類のウイルス病に感染しているかどうかを把握することは大切なことです。
特に、猫白血病は、もし感染していないことがわかれば、ワクチンで予防してあげることが可能な病気なので、新しく猫を飼う方、2匹目の猫を飼う方は特に調べておいた方がいいでしょう。
また、猫免疫不全ウイルスは、このウイルスが感染していることによって、様々な病気を発症しやすくなりますので、飼い主のみなさんの心構えを変えていただき、早期発見・早期治療へ導く手助けとなると思います。
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| ◆動物の長寿化による老人病の予防 |
獣医学の発達、飼い主の意識の向上、食餌を含めた環境の改善により、動物の寿命が年々延長されています。それに伴い、今までは気付かれなかった高齢動物におけるいわゆる老人病が発見されるケースが増えています。
皆様が飼育されている動物達のより良い老後と、長生きのために、以下の点に注意して観察してみてはいかがでしょうか。 |
| 1. |
歯周病・歯石 |
口をあけて口臭がきつくありませんか?
歯になにか歯石や歯垢がついていませんか? |
| 2. |
心臓病 |
夏の暑さに弱くありませんか?
(舌をだして呼吸をする、呼吸の回数が増える等)
運動することをいやがることは有りませんか?
セキをすることはありませんか? |
| 3. |
腎臓病 |
尿の色や臭いに変化はありませんか?
排尿の回数や量に変化はありませんか?
水を飲む回数や量に変化はありませんか? |
| 4. |
白内障 |
瞳の中を良く見てください、くもっているような気がしませんか? |
| 5. |
骨・関節疾患
(脊椎) |
運動を嫌がりませんか?
抱き上げると鳴いたりしませんか?
超小型犬(レッグパーセス、膝蓋骨脱臼症候群)・大型犬(股関節形成不全など)に多い。
老齢犬では脊椎疾患が多い。 |
| 6. |
糖尿病 |
多飲・多食・多尿・痩せる |
| 7. |
肝臓病 |
食欲不振・痩せる・尿が黄色くなる・便の色が薄くなる |
| 8. |
内分泌の病気 |
卵巣、精巣、副腎、甲状腺のホルモン異常でおこる病気で、症状は多種に及びます。
心配な方は、ぜひお電話ください。
いずれにしても、早くて8歳、遅くとも12歳から始まります。 |
| 9. |
子宮内膜炎
子宮蓄膿症 |
不妊手術のしていない老齢動物に多いが、稀に若くても成り得る。 |
| 10. |
乳腺腫瘍 |
メスの乳腺に出来る、硬いできもの。猫は悪性が多いので、早急な手当てが必要。 |
病気の多発する年齢(幼若期、中年期、老年期)は人と同じです。
これらの時期には必ず動物病院でチェックを受けてください。必ずしも高額な検査でなければ発見できないとは限りません。私たちの一般身体検査で、多くは発見することができます。
検査はむしろ、それを裏付け、納得して頂く為に行うことが多いのです。 私たち獣医師も、関係各企業も、大学も、研究機関も、皆様の動物たちの為に精一杯努力して参ります。
御安心ください。 |