網本 昭輝 著
(アミカペットクリニック院長・獣医学博士
 前・日本小動物歯科研究会会長)


■発行/2010年4月
■体裁/A-4判 192P(カラー176P)
  表81点、図60点
  写真カラー326点、モノクロ129点
■価格/13,371円(税込・送共)
   
実際家が執筆したものでわが国の小動物事情に合った口腔内疾患の診断・治療が実践的に取り上げられている
歯科診療への入門書としても最適
本書の内容
  • 臨床家である著者が日常の歯科診療の中から自ら築き上げた診断や治療に関する理論と技術を分かりやすく解説。
  • 臨床現場での経験に基づいて積み上げてきた創意や工夫が写真・図と共に網羅され、今までに類の無い実践的な書籍。
  • 翻訳書と違い、わが国の犬・猫等の小動物事情に合った口腔疾患の診断・治療が実践的に取り上げられている。
  • これから歯科治療をはじめようと考えている初学者および歯科治療のスキルアップを目指す臨床獣医師に最適な書籍。
推薦の言葉
林 一彦(日本大学松戸歯学部 総合口腔医学講座 比較歯科学)
 本書は網本昭輝先生が雑誌『小動物臨床』に連載した「私の歯科診療」を一冊の本にまとめ直したもので、日常の歯科診療の中から自ら築きあげた診断や治療に関する理論と技術が著わされている。さらにそれだけにとどまらず、臨床現場での経験に基づいて積み上げてきた創意や工夫が惜しげもなく書き示されており、今までに類のない実践的な書ということができる。
  近年、犬や猫は伴侶動物と呼ばれ、家族の一員として扱われるまでになってきた。そのため長命になり、口腔疾患も顕在化し、歯科治療の必要性がさらに増してきている。
  これから歯科治療をはじめようと考えている初学者あるいは歯科治療のスキルアップを目指している臨床獣医師にぜひ座右の書としていただきたい。
  小動物歯科臨床家の一人として歯科治療がオリジナリティーのある発展を遂げることを期し、秀逸した作品ともいえる本書を推薦するしだいである。

読者の声
網本昭輝先生の「小動物臨床」でのシリーズ「私の歯科診療 小動物の口腔内疾患-その診断と診療-」はいままでのどんな本よりも実戦(践)的な素晴らしい内容のものです。
  シリーズの全部を切り取ってファイルして、事あるごとにボロボロになるまで読んで参考にしています。是非、この全シリーズを1冊の本にしてください!
(長野県開業A.S獣医師)
著者からのメッセージ
 臨床の現場では歯科診療を行う機会が次第に増加しており、また、より高度な治療を要求されることもある。小動物の診療に携わる獣医師は、口腔内疾患に対する理解を深めることが必要になるとともに、即実践しなければならない場面に直面することが多いので、より新しい情報が必要となる。
  本書は、実際の臨床をもとにした写真と図表が多いのが特徴であり、多くの症例を盛り込んでいる。小動物の歯科診療に役立つ本の一冊として、臨床家の手元に置かれ、診断・治療の参考になり、臨床現場で活用されることを願ってやまない。
書籍内図版見本

 
・著者の言葉・感謝の気持ち
・出版に寄せて
1章 歯周病の診断と治療
1.歯周病の診断
◆歯周病の診断に必要な歯と歯周組織の構造
◆歯周病の診断に必要な犬と猫の歯の数
◆歯周病の概念
◆歯周病の直接の原因
◆歯周病と歯石との関係
◆歯周病の症状
◆歯周病の発生頻度
◆歯周病の診断のための検査
2.歯周病の治療
◆人での歯周病の治療
◆犬や猫での歯周病の治療
◆歯周病の治療の実際
◆歯周病治療の順番と必要な薬剤や器具,器械
◆歯周外科治療の適応
◆歯周病の予防
2章 犬の外歯瘻−眼窩下膿瘍・眼窩下瘻−
◆歯瘻
◆犬や猫での病態
◆言葉の説明
◆診断
◆口外法での撮影
◆口内法での撮影
◆治療
◆抜歯治療を行った症例
3章 犬と猫の歯科におけるX線検査法
1.撮影法
◆歯科用X線フィルム
◆現像・定着
◆X線装置
◆撮影方法
◆使用するX線装置とフィルムによる撮影法の違い
◆撮影場所と撮影方法のまとめ
2.X線像の読影
◆読影時の注意
◆アーティファクト
◆正常X線解剖
◆歯の成長に伴うX線像の変化
◆読影の進め方
◆歯周疾患の評価
◆歯内疾患の評価
◆歯内療法後の評価
◆外科的矯正後の評価
4章 抜歯
1.抜歯の方法と準備
◆抜歯の適応
◆抜歯前の注意
◆抜歯時の注意
◆抜歯の偶発症
◆抜歯の手技
◆閉鎖式抜歯術
◆開放式抜歯術
◆複根歯の抜歯
◆抜歯に必要な器具
2.犬の乳歯の抜歯法
◆乳歯の脱落と永久歯萌出の経過
◆乳歯の萌出,脱落,永久歯の萌出の時期
◆乳歯の抜歯の適応
◆抜歯法
◆閉鎖式抜歯術
◆開放式抜歯術
◆抜歯に時間がかかる場合
◆抜歯の偶発症
◆歯根が破折した場合
3.犬の永久歯の抜歯
◆犬の永久歯の抜歯
◆上顎第3切歯の抜歯
◆上顎犬歯の抜歯
◆上顎第4前臼歯の抜歯
◆下顎犬歯の抜歯
◆下顎臼歯の抜歯
◆歯肉粘膜フラップの作成(歯肉粘膜骨膜弁)
◆難抜歯
4.猫の歯の抜歯法
◆猫の永久歯の抜歯
◆上顎犬歯の抜歯
◆上顎第4前臼歯の抜歯
◆下顎犬歯の抜歯
◆下顎臼歯の抜歯
◆残根除去
5章 埋伏歯の診断と治療
◆埋伏歯の発生原因
◆埋伏歯の種類と症状
◆埋伏歯に伴う続発症
◆埋伏歯の診断
◆埋伏歯に対する治療法
◆欠如歯
6章 犬の犬歯の不正咬合の治療
1.矯正歯科治療としての抜歯(予防矯正、抑制矯正)
◆不正咬合の原因
◆萌出異常による犬歯不正咬合の起こりやすい理由
◆犬歯不正咬合の治療法
◆矯正歯科治療としての抜歯の適応
◆症例
2.永久犬歯の外科的矯正(外科的な歯の移動)
◆乳犬歯の抜歯と永久犬歯の外科的矯正
◆永久犬歯の外科的矯正(歯牙移動)
◆歯の移動方向
◆歯の移動形式
◆外科的矯正(歯の移動)の適応
◆根尖部が開放しているという意味
◆即時傾斜移動による外科的矯正法
◆外科的矯正で移動した歯の固定法
◆外科的矯正における歯の移動距離
◆外科的矯正を安全に行うためのコツ
◆乳犬歯の歯根が折れない抜歯の手技
◆症例
3.永久犬歯の歯冠切断による歯冠短縮処置
◆適応
◆歯冠切断による歯冠短縮の方法
◆歯冠切断処置:生活歯髄切断法の一般的な手技
◆症例
4.矯正治療
◆永久犬歯の位置の異常
◆矯正治療の進め方
◆歯が移動するメカニズム
◆移動に必要な矯正力と適性度の判断
◆過大な矯正力による有害反応
◆固定源
◆矯正期間と固定器間
◆ブラケットの装着
◆矯正に必要な器具と材料
◆ブラケットの撤去
◆口腔内清掃
◆矯正治療における抜歯
◆咬合斜面板の作製
◆症例
7章 猫の歯周病
◆猫の歯周病について
◆歯周病の診断
◆歯周病の治療法
◆歯周病の予防
◆症例
8章 猫の歯肉口内炎の治療
◆歯肉口内炎の症状
◆歯肉口内炎の内科治療
◆歯肉口内炎の外科的治療―なぜ臼歯の抜歯を行うのか
◆全臼歯抜歯を行うためのインフォームドコンセント
◆手術前の検査
◆口腔内X線検査
◆手術法(臼歯抜歯術)
◆X線検査結果による抜歯時の注意
◆全臼歯抜歯の効果(残根無しの場合)
◆全臼歯抜歯の効果(残根ありの場合)
◆残根を放置してもやむをえない場合
◆全臼歯抜歯か全顎抜歯かの検討
◆増殖部分のレーザー治療
◆全臼歯抜歯後の長期経過
◆症例
9章 猫破歯細胞性吸収病巣(FORL)の診断と治療
◆猫破歯細胞性吸収病巣(FORL)とは
◆吸収病巣の発生頻度
◆吸収病巣の臨床診断
◆吸収病巣のX線診断
◆これまでの吸収病巣の治療
◆最近の吸収病巣の治療
◆破歯細胞性吸収病巣の症例
◆歯冠切除後の経過について
10章 歯の保存修復
◆保存修復の目的
◆保存修復の適応と非適応
◆修復の種類
◆形成修復材料
◆窩洞と修復物の保持
◆歯髄保護
◆切削器具
◆修復の手技
◆症例
11章 歯内治療
◆1.歯髄の保存療法
◆2.断髄法(生活歯髄切断法)
◆3.抜髄法
◆4.根未完成歯に対する治療
◆5.感染根管治療
◆6.破折が見られない歯の根尖周囲病巣の治療
◆7.抜髄後あるいは感染根管治療後の経過が悪い場合
◆8.破折露髄歯の治療で抜歯が適応となる場合
12章 ウサギの歯のX線検査法
◆スクリーニングとしての撮影法
◆評価項目と評価法
◆不整咬合(切歯や臼歯の過剰伸長)が見られる症例のX線像
◆検査結果
◆不整咬合(切歯や臼歯の過剰伸長)が見られない症例のX線像
◆詳しい情報を得るための撮影法(開口斜位撮影法)
◆開口斜位像での評価項目
◆臨床例
13章 ウサギの歯の不正咬合の診断と治療
◆ウサギの歯
◆不正咬合の診断
◆臨床症状による診断
◆視診・触診・打診による診断
◆口腔内検査による診断
◆X線検査による診断
◆不正咬合の治療
◆切歯歯冠の切断
◆臼歯歯冠の棘の切削
◆部位別による経過 処置を行うまでの期間
◆麻酔
◆麻酔導入,処置,回復時間
◆頻回麻酔
◆食事の変更
◆抜歯による治療:切歯,臼歯
◆不正咬合の予防

・歯と口腔に関する筆者とアミカペットクリニックのスタッフによる投稿論文
・索引

本書は『小動物臨床』誌のNo.136〜No.157の22回に亘る好評シリーズに加筆・修正して取りまとめたものである。



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