菅沼 常徳 著
(麻布大学名誉教授
どうぶつの総合病院画像診断部長 )


■発行/2014年5月
■体裁/A-4判 上製本 296ページ
  X線・超音波写真 418点 図版 19点
■価格/14,500(送共・税込み)
   
小動物のX線読影トレーニング その読み方と考え方
獣医臨床に携わっている諸先生,これから臨床獣医師を目指している学生諸氏の参考書として,十分活用出来る書籍
本書の内容
  • 獣医臨床ではX線診断を中心とした画像診断法が有力な検査法の一つとなっている。
  • 本書は各症例を器官系統別に分類し,その中で代表的な症例約130症例を選び,これらの症例が「何故」異常陰影として読影されるのか,この疾患が「何故」このような異常陰影を発現するのかに注目し,「読み方と考え方」と題して記載されている。
  • このような考えに基づき1つの症例を読み切ることによって,他の症例を読影する応用性が養われる一助となる内容になっている。
著者の言葉より

  近年の小動物臨床において,その診断・治療技術は,益々高度化し,専門化している傾向にあり,疾病も多様化している現状にある。さらに,獣医療においては動物からの主訴が得られないだけに,より一層診断が困難となっている。こうした状況におかれている獣医臨床では,X線診断を中心とした画像診断法が最も有力な検査法の一つとなっている。しかし,画像診断法では,血液検査のように数値化されるものではなく,また,心電図のように波形化されるものでもない。読影者自身の目で見た二次元のフィルムを三次元の生体内部の構造に置き換えて,異常の有無を判定しなければならない困難さが要求される。そこで,最も重要な問題となるのが,この陰影が「何故」異常陰影と言えるのか? そして,この疾患が「何故」このような異常陰影を発現するのかと言う理由付けと考えている。
  本書においては,各症例を器官系統別に分類し,その中で代表的な症例,約130症例を選び,これらの症例が「何故」異常陰影として読影されるのか,この疾患が「何故」このような異常陰影を発現するのかに注目し,「読み方と考え方」と題して記載した。そして,このような考えに基づき1つの症例を読み切ることによって,他の症例を読影する応用性が養われるものと考えた。
 また,各症例の末尾に治療指針として,現在の治療法に即した方針についても簡潔に記述した。
書籍内図版見本
書籍内図版見本

 
・著者のことば
・総目次
注)X線撮影時の保定と撮影方向像の表示

呼吸器系疾患の読み方と考え方
1 気管虚脱(気管コラップス)
2 気管損傷4
3 気管支内異物
4 気管形成不全症(気管低形成)・気管内腫瘍
5 縦隔洞気腫
6 気胸
7 肺水腫
8 横隔膜ヘルニア
9 胸水症8
10 間質性肺炎
11 肺葉捻転とセイル・サイン(胸腺陰影)2
12 縦隔変位
13 肺膿瘍
14 転移性肺腫瘍(気道性転移)
15 転移性肺腫瘍(血行性転移)
16 転移性肺腫瘍(リンパ系転移)と原発性腫瘍
17 前縦隔洞腫瘍

循環器系疾患の読み方と考え方
18 肺動脈・肺静脈陰影の読み方
19 後大静脈・大動脈・主肺動脈・気管の読み方
20 犬糸状虫症(慢性型)
21 三尖弁閉鎖不全症
22 大動脈弁狭窄症症
23 僧帽弁閉鎖不全症
24 肺動脈弁狭窄症
25 心室中隔欠損症
26 動脈管開存症

消化器系疾患の読み方と考え方
27 基礎的事項
28 食道拡張症
29 胃−食道重積症
30 食道裂孔ヘルニア
31 右大動脈弓遺残症(PRAA)
32 胃拡張
33 胃内異物(電話線コード)
34 X線透過性異物(やきとりのクシ)
35 腸重積
36 糸状異物
37 消化管癒着
38 小腸内異物
39 腹水症および腹水症と誤診しやすい症例
40 胆石症
41 気腫性胆嚢炎

泌尿器・生殖器系疾患の読み方と考え方
42 胎仔死亡
43 多胞性腎胞
44 腎周囲胞
45 前立腺胞
46 水腎症を併発した前立腺胞
47 胞腎
48 腎腫瘍
49 腎動脈断裂
50 副前立腺胞と子宮筋腫
51 異所性尿管
52 尿管断裂
53 膀胱粘膜ヘルニア
54 膀胱内血液凝塊
55 気腫性膀胱炎
56 膀胱頸部腫瘍
57 尿膜管憩室・膀胱粘膜の損傷・血管内空気栓塞(陰性造影に起因)
58 尿膜管開存症
59 膀胱破裂
60 尿道断裂
61 尿管閉塞
骨・関節疾患の読み方と考え方
62 骨端軟骨早期閉鎖症(尺骨遠位)
63 骨髄炎
64 肘突起癒合不全症
65 肥大性骨症
66 肥大性骨異栄養症
67 骨肉腫
68 脊椎炎(椎間板脊椎炎)と脊椎症(変形性脊椎症)
69 椎間板ヘルニア・頸椎すべり症(Wobbler Syndrome)・髄内腫脹
70 前十字靱帯断裂
71 先天性脊椎奇形,〔蝶形椎骨,半側(片側)椎骨,塊状椎骨,椎骨遷移〕
72 環軸亜脱臼と頸椎骨折
73 脛骨粗面の剥離骨折と膝蓋骨骨折
74 栄養性骨症
75 歯突起骨折と歯突起形成不全
76 軟骨芯遺残症,橈骨遠位の骨端軟骨早期閉鎖症
77 水頭症・後頭孔形成不全症

横隔膜周囲の異常陰影の読み方と考え方
78 ポジションによる横隔膜陰影の相違
79 シルエットサイン
80 横隔膜のテンティング形成・脂肪沈着
81 食道裂孔ヘルニア
82 気腫性胆嚢炎
83 左・右横隔膜ヘルニアの相違
84 小肝症

脂肪の蓄積による異常陰影の読み方と考え方
85 猫の腹腔内脂肪
86 猫の胃壁内脂肪
87 縦隔膜内脂肪・心膜周囲脂肪
88 前縦隔洞・胸膜腔内脂肪
89 心嚢膜内と心筋内の脂肪

誤診しやすいX線症例の読み方と考え方
90 胸腔内のマス陰影
91 胃内ガスと液体貯溜
92 腹腔内気腫と気腫性胆嚢炎
93 後腹膜腔気腫
94 結腸内ガス
95 腹膜腔内の遊離ガス
96 異物に起因する消化管内ガス
97 老齢猫の心・大動脈陰影
98 猫の胃腸粘膜
99 糸状(紐状)異物様陰影
100 胸部V-D(D-V)像
101 食道狭窄・拡張
102 帯状の液体貯溜像
103 胃内ガス・異物?
104 気管の変位
105 気管虚脱(コラップス)時の拡張像
106 膀胱内ガス
107 後腹膜腔陰影
108 胃-食道重積症に類似した陰影
109 骨折と骨化中心
110 骨折と骨化中心(その2)
111 骨折と骨化中心(その3)
112 亀裂骨折と骨化中心(その4)
113 異常陰影と誤診しやすい正常陰影
114 ダックスフンドの股関節
115 関節周囲の種子骨or石灰化(膝関節)
116 関節周囲の種子骨or石灰化(その2)
117 気管支軟化症と気管支拡張症

本書は『小動物臨床』誌の同名の好評シリーズに加筆・修正して取りまとめたものである。



林 一彦 編集
(日本大学名誉教授 ヤマザキ学園大学教授)

■発行/2014年11月
■体裁/B-5判 88P
  イラスト・写真 ・図 豊富 
価格/5,000円(税込み・送共)  
犬の予防歯科学
  • 歯周病予防とは歯周病にならないようにすることである。
  • 歯周病予防に大切なことは,歯石をとることではなく,歯石が沈着しないようにすることであろう。
  • 抜歯は歯の安楽死である。
  • これらのことに鑑み,口腔の健康を守る予防歯科学に必要な理論と手技についてまとめられている。
本書の内容
  • 口腔ケアや歯周病予防について学ぶためには,歯・口腔の構造や機能,歯の役割や生活歯のレスポンスについて知っておく必要がある。歯と歯周組織について理解が深まりやすいように解説されている。
  • 歯科予防処置に使用する器具・器材,構造,手順,使用した器具のメインテナンスについて,図や写真を用いて詳しく述べられている。口腔ケアでもっとも重要な歯ブラシや磨き方についても記されている。
  • 現在編者は,動物歯科クリニック・花小金井動物病院も開業している。
著者の言葉より

  本書は主として動物看護学を学ぶ学生のために著された教書である。
  もちろん初心者であれば誰にでもわかりやすいように,歯とはいったいどのようなものかという口腔の構造や機能から始まって,実際の歯科予防にかかわる器具・器材の準備,その使い方や手技,そして使用後の後片付けと器具類のメインテナンスについてその理論的な解釈も含めて解説してある。すなわち,口腔のメインテナンスや歯科予防について学ぶためには,その手技や手順を理解するだけでなく,歯の役割や生活歯のレスポンスについても知っておかなければならないという前提に立って,歯と歯周組織について理解が深まるようにまとめてある。
  学生の場合は,講義の内容を相対的に理解するため,すなわち講義で学ぶべき全体像を常に見失わないように俯瞰的にまとめ,方法や手技に偏らずに,なぜそうしなければならないのかがわかるように器具・器材の基本的な構造や作動理論などについても記した。このことが理解できれば,さらに器材をうまく使いこなすことができ,使用した後のメインテナンスについても理解が深まることは間違いないと思われる。
  また,実習の際にも使えるように,予防歯科学あるいは歯科予防処置について,実際に即して記した。文章から内容を理解することは大切なことであるが,文章だけでなく,それを補足するために図や写真も多く取り入れた。実習提要書として役立てていただければこのうえない喜びである。 (後略)
書籍内図版見本
書籍内図版見本
 
1.口腔の形態と機能
2.歯の形態と機能
3.歯の発生と萌出
4.歯の組織構造
5.歯の特性
6.歯列と歯式
7.歯の表示法(歯の表記)
8.歯周組織
9.咀嚼筋
10.舌
11.唾液腺と唾液
12.歯肉溝滲出液
13.口腔疾患
14.歯周病(歯周疾患:Periodontal disease)
15.歯周病の病因
16.歯石の種類
17.歯周病の病態
18.歯周病の評価
19.歯周病治療
20.歯周病治療の目的
21.歯周病治療の基本
22.歯周病の進行
23.歯周病の予防と治療
24.歯科予防処置(スケーリング)の手順
25.スケーリングに使用する器具・器材
26.手用スケーラー
27.超音波スケーラー
28.その他のスケーラー
29.歯面研磨(ポリッシング)
30.洗浄
31.貼薬
32.口腔ケア
33.口腔ケアの意義
34.歯みがき(ブラッシング)の目的
35.歯ブラシの種類
36.歯ブラシの形態と各部の名称
37.歯みがきの仕方(ブラッシングの方法)
38.歯ブラシの保管



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